児童虐待の現状
増加・凶悪化する児童虐待
平成17年度、児童相談所に寄せられた相談件数は34,297件にのぼりました。
10年前の平成7年の相談件数がわずか2,722件であったので、わずか10年の間で一気に12倍にも増加したことになります。
しかし、ここでの数字は「発覚した事件」だけであって、家庭内など閉ざされた空間で行われる「表面化」することのない虐待は含まれておらず、潜在的にはその何十倍、何百倍もの虐待が人知れず行われていると考えられています。
虐待者は虐待の証拠を隠してしまい、子供に脅しを掛けて虐待が露見しないようにし、手の込んだカモフラージュを施します。
虐待方法も年々凶悪化し、幼い子供が犠牲になる痛ましい事件が後を絶ちません。
2006年に発生した秋田連続児童殺害事件は記憶に新しい酷い事件です。犯人の母親は、被害児童に対して、日常的に「食事を与えない」「家から追い出す」「洗濯をせず着替えをさせない」などの虐待を繰り返し、最終的に殺害してしました。

児童虐待の対応が遅れると
児童虐待は対応が遅れると、児童のその後の人生に大きな影響を残します。
身体的な危害を加えたり適切な保護や養育を行わないことなどにより、子どもの心身を深く傷つけ健やかな成長発達をそこなうことになります。
児童の心に付いた傷は想像以上に深く、時間が経つにつれ徐々に傷口が大きくなり、次のような事態を招くこともあります。
・ 心的、身体的成長の阻害
・ 身体的後遺症
・ PTSD
・ 精神疾患
・ 生活の乱れ
・ トラウマ
・ 学業の遅れ
・ 家庭内暴力
・ 非行や犯罪
・ 性格行動上の問題
また、初期の簡単な虐待から時間を経ずに傷害や殺害に至る事件も頻発しており、虐待に気がついた周囲の人間はすぐに対応をとらないと後戻りできない結果になることも多々あります。全ての人間が日ごろから児童虐待問題に対して深い関心と理解を持ち、常に周囲に気を配ることが求められるのです。


